「令和」という新たな時代の幕開けとなった2019年5月、父である先代から受け継ぎ社長に就任いたしました。先代が店を構えて半世紀以上を迎えたいま、私自身も幼少期から身近に触れてきたハンコ(印章)という日本の伝統文化が途絶えることがないように後世に残していくことが、私ども天神スタンプ株式会社の務めだと強く感じています。大げさですが、ハンコは自分の分身といわれるくらい貴重なものですので、せっかくならお客様にとって納得の一本をおつくりし、当店謹製の「唯一無二」のハンコをお使いいただきたいと思っています。ハンコの材質もより良い物を取りそろえ、創業以来大切にしてきた「より良いものづくり」を企業理念に、職人一人ひとりがお客様の想いもくみ取り、良い品質と良い仕上がりにこだわって一本一本丁寧に仕上げ、お客様にお渡ししております。
また、日本の伝統文化を後世に伝えるべく、業界全般の発展と印章を通じて社会への申しをめざす全国印章業経営者協会(JS会)という団体に所属し、印章を通じて業界と社会への貢献を目的に一年の世相をハンコで表現する「歳の印」という取り組みも行っています。単にその年に起こった出来事や人物を取り上げるのではなく、後世に伝えるべき大切な心を印として刻み、100年、1000年先の人々に伝えるのが私ども印章業に携わる社会貢献だと考えます。